Nov 14, 2012馬の頭に、たまに齧ることのできる人参をぶらさげている状態

「世界の小さな村」という写真集を見た。

イタリア ピエンツァという街が目に止まった。

ローマ教皇ピウス二世の故郷であり、
15世紀半ばに「理想郷」とすべく村を作り変えた、とのこと。

先日島の運動施設であったおじさんが
「ワシはこの島を理想郷にする」と言っていたのを思い出した。

理想郷って、なんだろうか。
欲しいものは何でも手に入って、住んでいる誰もがいい人で、美しい景色があって…だろうか。

自分はあまりそういうの、ピンとこない。
そういう場所があったとして、ずっと住みたいとは思わないかもしれない。

真偽はわからないしうろおぼえだから違うかもだが、以前大学時代、国立公園でバイトをしてた時、レンジャーのおじさんから聞いた話。

「ニュージーランドに俺は住んでたことがあるんだけど、とても美しく平和だった。でも、自殺する人が多い。なぜだかわかるか?
平和すぎて退屈で死にたくなるんだ」

そういうものなのかもしれないな、と思った。

理想郷は、完成されているところ。
そこにたどり着いてしまえばゴール。エンディングだ。
あとは死ぬだけなのかもしれない。

ワクワクするのは、あるかもわからない理想郷を目指して旅をする道中。もしくは、今ある場所を理想郷にすべく格闘する物語。

時々理想郷の存在がわかるような手がかりだとか、それを体感させてくれるような出来事があったりして、さらにワクワクして、さらに前へ進もうと思える。そんなストーリー。

学生の時の文化祭本番よりも準備が面白かったように、本当はそのプロセスこそ楽しいと思えるんじゃないか。
それを、ピウス二世も、あのおじさんも、求めてるんじゃないか。

だから、本当の理想郷は、「時折その片鱗を見せてくれるけれども、永遠に完成しなかったりたどり着けない場所」だとおもう。
言い換えると、「馬の頭に、たまに齧ることのできる人参をぶらさげている状態」だ。

なんとなく、ある言葉を思い出した。

僕の大好きな本、「モモ」の中のキャラクター、ジジがモモにいうことば。

「モモ、ひとつだけ君に
言っておくけどね。

人生で一番危険なことは
叶えられるはずのない夢が
叶えられてしまうことなんだよ。」

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